症状が良くなるとお薬を自己判断で中止、休薬、減量される方がおります。例えば、高血圧の薬の場合では薬により血圧が良好に管理できるようになった状態と考えられますので、薬で完治したということではありません。急な休薬により逆に症状を悪化させて、合併症を引き起こす場合もあります。お薬の減量を希望される場合には主治医に必ずご相談ください。
お薬を噛み砕いたり、つぶしたり、水なしで使用してよいか?という質問があります。
お薬によっては苦みや不快感を少なくするために糖衣錠になっていたり、胃ではなく腸で溶解して吸収される(腸溶剤)タイプがあります。腸溶剤はかみ砕くことで胃障害を起こしたり、胃酸などにより分解されてまったく効きめがなくなることがあります。
さらに、長時間にわたって薬の成分が徐々に溶ける工夫をした持続性製剤や徐放性製剤では、薬効の持続は期待できなるばかりか副作用が生じる場合があります。なります。
医薬品によっては、錠剤・カプセル剤のほかに、同一成分で、散薬やシロップ剤、あるいは坐薬など種々な形をもつ薬もありますので、現在の形で服用できないときには勝手に服用を中止せずに、医師や薬剤師に遠慮なくご相談ください。