高齢者の薬物療法においては、加齢に伴う、薬物の体内での動き方が変化することで効果や副作用が増大する場合があります。また、高齢者は多くの薬剤を使用しているため重複投与、過量投与、服薬時の嚥下困難などの問題があります。薬物の排泄においても加齢とともに腎臓の機能が低下するために,薬物が体内に蓄積して薬の血中濃度が上昇し、副作用を惹起する可能性があります。高齢者では薬物による転倒・転落などの副作用に十分に注意する必要がある。高齢者の副作用による事故を未然に防ぐためにも「お薬手帳」を活用」していくことが必要であろう。