薬のQ&A

呼吸器疾患に用いる薬について

息苦しい症状を改善、予防するために用いられる薬には、息苦しい症状がおこらないよう予防を目的にしたもの(気管支収縮抑制剤、気管支拡張剤、ステロイド剤)と、今おきている息苦しい症状をおさめることを目的にしたもの(気管支拡張剤)があります。息苦しい症状がおこるのにはいろいろな原因があり、それぞれの症状に応じた薬剤が使用されます。また、薬の使用方法も、錠剤、カプセル剤、散剤といった内服薬だけでなく、気管支に局所的に働き少量で効果が期待できかつ副作用も少ない吸入薬、皮膚をとおして吸収され、特に夜間に息苦しくなるのを予防するのに有効な貼り薬、症状が強いときに用いられる注射薬など患者様の症状、状態に応じた投与方法が選択されます。したがって、これらの薬を正確に使用するにあたっては、薬の特徴、目的、用法・用量、使用方法などについて十分に理解して頂くことが必要です。

気管支収縮抑制剤(気管支の収縮をとる吸入薬:抗コリン薬)

慢性気管支炎や肺気腫では、気管支壁の筋肉が緊張して収縮し、空気が通りにくくなっています。この緊張をやわらげ、気管支の収縮を抑えて呼吸を楽にし、息苦しい、咳・痰が出るなどの症状を抑えるのがこの薬の役目です。効果が現れてくるまでに時間がかかるので、今おこっている息苦しい症状を抑える作用はありません。症状の発現を予防するため、毎日指示されている吸入回数・吸入量を守って使用して下さい。

気管支拡張剤(気管支を広げる内服薬・吸入薬)

気管支を広げて呼吸を楽にします。速効性があるので、予防だけでなく、今おきている発作を抑えたり、トイレなどの後で息苦しくなることが予想される行為の前に用いたりもします。ただし、吸入薬の頻回使用は副作用(心臓がドキドキするなど)につながるので注意が必要です。

更新日:2012年12月06日