薬のQ&A

睡眠導入剤について

不眠症に対しては主としてベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤による治療が多く用いられています。これらの睡眠導入剤の多くは、服用15~20分後には効果が現れます。最高血中濃度には約1~2時間で達し、大脳辺縁系の海馬を中心とする情動中枢に作用することにより、興奮を鎮めて睡眠導入効果をもたらす特徴を有します。

また、睡眠導入剤を用いる際には、その効果の持続時間によって使い分けがされます。睡眠導入剤は下の表に分類されます。

作用型 特徴・作用時間
超短時間型 残薬感が少ない。日中の眠気、ふらつきが少ない。
高齢者にも使いやすい。作用時間2~4時間
短時間型 高齢者にも使いやすい。作用時間6~10時間
中時間型 作用時間20~30時間
長時間型 長期間に渡って用いられる。作用時間50時間以上

睡眠導入剤を用いる際には服用者の症状や年齢,不眠症の種類(入眠障害,熟眠障害,早期覚醒)を考慮することが大切です。

下記に主な注意点を挙げていきます。

  1. 睡眠導入剤の効果は用量依存性があり、特に高齢になるほどその傾向が強く現れます。
  2. 睡眠導入剤とアルコールを併用したとき、作用増強や健忘等の副作用が出現することがあります。アルコールとの併用は避けてください。
  3. 超短時間・短時間作用型睡眠導入剤は特に速やかに薬効が出現するため、催眠途中において一時的に起床して仕事等を行なう場合、健忘が現れることがあります。
  4. 長期間睡眠導入剤を服用している場合、個人の判断で突然中断すると、以前より強い不眠や不安が現れる事があります。減量に関しては医師の指示に従ってください。
  5. 睡眠導入剤は向精神薬に分類され、法律で厳しく規制されています。他人への授与や供与は禁止されています。保管には十分気を付けてください。

更新日:2012年12月06日